「二兎を追うものは一兎をも得ず」ということわざがあります。先ほどネットで調べてみたところ英語にも似た言い回しがありました。
If you run after two hares, you will catch neither.(二兎を追う者は一兎をも得ず)
He that hunts two hares loses both.(二兎を追う者は両方を失う)
欲を出して同時に二つのことをうまくやろうとすると、結局はどちらも失敗することの例えです。万国共通なんですね。
しかし今朝の気脈メッセージでは「二兎それぞれに捨てがたい価値がある」と語られています。だから二股をかけよとまでは語られていませんが、現実問題として二兎を上手く仕留めることが出来る人は、二兎とも手に入れることが出来るわけです。
「一兎に絞り込んで全力で追うも何も得られず」という残念なケースも存在します。しかし一兎に絞り込まなかったおかげで、残りの一兎を捕まえることが出来たというケースもあるのです。
「二兎を追うものは一兎をも得ず」まさに正論だと思われます。「二兎を追うものが二兎とも得る」なんて発想は虫が良すぎると思った人もいたことでしょう。
でも一兎をも得られない人の敗因が二兎を追った為であり、もしも一兎だけを追っていたなら必ず成功したとは限りません。一兎をも得られない人には追い方にどこか問題があるのです。