まるでセピア色に色あせた年代物の白黒写真のようにくすんでしまってた遠い遠い昔の思い出。頑張って思い出そうとしても明確には思い出すことは出来ない。

あああ

でもなにげないある日、まるで目の前で過去の世界がリアルに広がるかのようにはっきりとしたクリアな夢で見ることがある。

場所も時間も当時のまま。夢に出てくる人たちだって少しも年をとっていないしみんな元気なのです。

工場

子供の頃、実家の隣にあった小さな牛乳加工工場。集まってくる牛乳を精製するために白い服を着た大勢の人たちが行ったり来たりしながら忙しそうに働いています。なんと懐かしい光景なんだろう。

今では住宅やマンションがぎっしり立ち並び、そんな牛乳工場や近くにあった牛小屋なんて姿かたちもありません。額に汗をかきながら元気に働いていたあの人たちだって、すでにもうこの世にいないかもしれない。

過ぎ去った過去は夢まぼろし過ぎないのだろうか?いや、目の前でリアルな「今」が存在するように、過去だって何一つ欠けることなく同時に重なって存在しているに違いないと考えます。

じゃぁどうして過ぎ去った過去を切り離そうなどとよく言われているのでしょう。

それは並立して存在する時間軸の中で私たちの魂が選んだのが「今ここ」だからです。「今ここ」を選択した為に「今ここ」にいるのだから、しっかりと「今ここ」に集中して生きなきゃ意味がありません。

過去に繋がり過去にエネルギーを垂れ流し続けるのは、かけがえのない「今」の無駄遣いでしかない。こんなもったいないことはありません。

分かりやすようにもっと簡単にお話ししましょうか?もしも旅行でハワイに行ったとしましょう。行き先はタヒチでもグアムでもバリ島でもどこでも同じです、

観光もそこそこにホテルの部屋に引きこもり、部屋の壁に日本の写真をベタベタ貼って涙しながら日本での思い出にふけって毎日を過ごしたいですか?

ハワイに行くことを選択しハワイに到着したのですから、日本のこと、仕事のこと、人間関係のことなどもう何もかも完全に忘れて切り離してしまって、せっかく来たハワイでの毎日を100%充実させたほうがいいのではありませんか。

「今ここ」を選択して「今ここ」にいるのだから、無条件で「今ここ」にフォーカスすべきなんです。


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