明日香天翔の気脈診 : ヒーリングで大切なのは技よりも人なんです

イライラとしている人と一緒にいると、そのイライラが伝わってくるし、頭から湯気を立てて怒っている人と一緒だと心穏やかに過ごすのは難しい。そのイライラや怒りが自分に対してではなく、全く他に向かっている場合でも同様です。

それとは逆に心穏やかにくつろいでいる人と一緒にいるとホッとします。明るく楽しい人もいいし、いるのかいないのかわからない無臭の空気みたいな人もいいですね。今流行りの癒され（＝癒し）キャラという人たちでしょうか。

おでこを柱にぶつけて泣いている幼い子供を癒すことのできるのは優しいお母さんの魔法の手。「あーあ、痛かったねぇ。かわいそうに・・。」と抱きかかえ「痛いの、痛いの飛んでけ～！」って頭を撫でる優しいお母さんに勝るヒーラーなんてこの世に誰一人いません。

いくらヒーリングの技をしっかりと身に付けたって、問題をいっぱい抱えた人が他の人にヒーリングを行うことは出来ません。ヒーリング（＝癒し）が起こらないだけでなく、その人が持っているネガティブなエネルギーがジワジワと相手に伝わってしまうからです。

苦労していくら難しいヒーリングの技を覚えてもヒーリングが起こらないのだったら意味がありません。それなら他人から「あなたと居るとホッとできます」と言われる人になったほうが何倍もいい。

逆の立場に立つとよくわかります。あなたはどんな人からヒーリングを受けたいですか？　一緒にいるのもしんどい人にヒーリングをして欲しいなんて思いませんよね。

また個人的にネガティブな問題をたくさん抱え解決できずに葛藤している人のヒーリングも受けたくありません。闇の部分を隠すように表面だけ不自然に取り繕っているタイプの人も困ります。

最近、東京で素敵な笑顔の整体療法の先生にお目にかかりました。何をお話しても親身になって聞いてくれそうな自然な優しさも持っておられました。整体治療を受ける前に、この先生と普通にお話をするだけでエネルギーが循環し癒しが起こるはずです。

この先生は左手に不思議な吸引力をお持ちでした。きっとクライアントさんの心や体から毒が抜け出すことになるのでしょう。

「引き出した毒をどうするの？」って思われるでしょうけど、この先生がご自分の体内に貯め置くなんてことにはなりません。引き出された毒は一も二もなく浄化され昇華してしまうのです。

とりとめもなく話が長くなってしまいました。今日申し上げたかったのは、ヒーリングの技を覚えヒーリング、ヒーリングといくら必死になったってヒーリングが起こるとは限らないということと、ヒーリングのことなんて何も意識しなくたって条件が整えばヒーリングは起こるべくして起こるのだというお話でした。