ブログでよく登場する神道系能力者のFさんが私の師なのかという質問を頂くことがありますが、そうでもありそうじゃありません。Fさんはオープンで気さくで何でも話せる人だったけど、自分の技法に関しては誰に対してもひと言も話しませんでした。

これはミスターマリックみたいな人が自分の編み出した手品のタネを絶対に誰にも教えないのと同じで「やりたきゃ人の力を借りずに自分でやってみなさい。」といったことなのだと思います。簡単に話してしまうのが惜しくて話さなかったのかもしれませんが、話すことが相手のためにならないと思っていた可能性もあります。

本人が語ったわけではないけど、Fさんはずっと「本人の準備が整ったなら繋がるものは繋がるのだ。」といった考え方をしていたように思います。だから、私に対しても、どうするのかよりもどうあるのかをじっと見ていたのでしょう。

気脈診のワークショップなどで「スーッとゆっくり息を吐き切った時、静かに観察していると、吐く息とは逆に頭部にスーッと何かフワフワしたものが降りてくる感覚がありませんか?」みたいな話をしますが、これは私が個人的に試行錯誤して色々体験してきた中の一つの事例であり、Fさんがそのように私に伝えたわけではありません。

「本人の準備が整ったなら繋がるものは繋がるのだ。」というのは、なんとなく「そうなのだろう。」と思ってきたことなのですが、今、「きっとそうに違いない。」という風に確信に近い状態にまで変化してきています。「私には出来ません。」と弱音を吐く前に「まだ私には受け取る準備が整っていないようだ。」と言葉を置き換えてみると心構えが変わります。

Fさんは久しぶりに会う時、決まったように「明日香さん。何か変化はありましたか?」と聞いてくださった。心の中では「えー?そんなに簡単に変化なんて起こらないよ。」と思うのだけど、せっかく聞いてくれたのだから「何もありません。」じゃなくて、例えしょうむないことでも良いから何か変化したと思えることを答えなくてはと必死になって過ぎ去った日々を思い起こしたものです。

そして、ホントに恥ずかしいバカみたいなことを冷や汗をかきながら答えました。でもFさんは「おーー。そうですか・・・・。うんうん。」と関心を持って聞いてくれた。次回会うときには自分に起こった変化をしっかりと話せるように、心して過ごそうと何度も思いを新たにしました。

またまた取りとめのない話になってしまいましたね。私には手品のタネを聞いて手品をするものではないといった思いがあります。このスタイルだとタネを知らない手品は何も出来ないという言い訳に逃げてしまいやすいからです。ヘンコばかり言ってすみませんね。長くなったので今日はこの辺で・・・。

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