15年ほど前、医学博士の松田育三さんをお招きして話を聞く機会がありました。注射器とメスを捨てた医者と自分で名乗る面白いお医者さんです。

「世間では肉を食べたら必ず野菜も食べなあかんと言われています。みなさんもそう思てはるんとちゃいますか?しかし、よう考えてみてください。ライオンが肉食べた後、ほうれん草も食べなあかんと思て食べてる所を見たことがありますか?そんなんおまへんやろ?そんなややこしいこと言うてるんは人間だけですよ。何でも好きなもんを美味しく食べたらよろしいねん。それが一番。人の体ちうのはうまいことなってますのや。」

ライオンと人とは身体の仕組みや機能が違うので少々乱暴な理論かもしれませんが、私はこういったタイプのヘンコタレの人は好きです。食べ物だけに限らず世の中には「・・・しなければならない。」「・・・するべきだ。」というルールが数え切れないくらい沢山あります。しかし「無理に・・・しなくても良い。」「・・・すべきとは限らない。」といった意見を胸を張って堂々と言う人は意外に少ない。

世間話やセッションの席で「無理してまで・・・しなくても良いのでは。」と言うと「そんな甘いこと言ってたら人間堕落するじゃないか。」と非難される場合があります。「・・・しなければならない。」「・・・するべきだ。」というルールを守って生きたなら人生うまく行くのでしょうか?そうした生き方が好きならそれで良いのだろうけど、もしいくらがんばっても思うように行かないのなら、いつまでも石頭みたいなことばかり言ってないで「・・・すべきだとは限らない。」といった逆の発想を取り入れてみてはいかがでしょう。

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