昨日のブログに登場したお坊さんのコラムに、もう一つ興味深い箇所がありました。宇宙がいつ現われたとか、地球が丸いだとか四角いだとか、重さは何キロですかなどという質問は、知っても知らなくても、これから生きることに影響もないし役にも立たないですよというお話です。午後からは降水確率が80%だから、出かける時は傘を持っていったほうが良いという情報のほうが役に立ちます。

地球の重さは5.9736×10の24乗Kgだそうです。どうして計ったのかわかりませんが、そのデータを知っても「あ そうだったんだ。」おしまいですよ。答えの数値がその10倍でも100倍でも一緒です。現実は何も変わらないし今、背負っている問題が解消するわけでもありません。

未来を知りたいと思うのは人情です。私だって関心はあります。しかし、心の重心が過剰なまでに未来に移動して行ってしまうのは考え物。そうなりますと「今」がおろそかになるでしょうし、当然「今」のエネルギーもバランスを欠き希薄になります。ブログで何度も書きましたが、未来の姿は「今」の投影です。「今」が崩れると、投影される未来だって崩れるのです。こうして考えますと、無理して未来を知ることが何も役立たなかったなんてことも起こる可能性もあります。素敵な未来を手にしたいのなら、今この瞬間に気づき、現実を受け入れ、如何に大切に生きていくかに尽きます。



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