目に見えない気を明確に感じ取る為には一体どういう風にすればよいのでしょう。私も「どうすればよいのだろう?」って思い悩んでいた時期がありました。しかし、感じ方や受けとめ方や感覚機能は人それぞれ。試行錯誤を繰り返しましたが、自分のもっとも得意とする感覚を磨くことが大切なんだという結論に至っています。

フラメンコ占いというのがあって、カラー写真入りで一流新聞に紹介されていたのを読んだことがあります。ドレスを着た占い師の女性が、木魚を叩きながらしばらくフラメンコを踊った後、バッタリと倒れ込み、突如起き上がって占い結果を語るのです。かなり昔の話ですが、人気だったみたいですよ。

しかしそれはその人のやり方です。占いをするには誰もが倒れるまでフラメンコを踊るべきだということにはなりません。昔の中国では、亀の甲羅を焚き火で焼いて、ひび割れた模様を見て占ったりしたそうです。亀の甲羅に生じるひび割れの研究をしない限りは占いは出来ないというものでもありません。

気脈診では目に見えない気を感じ取り言葉にします。しかし、絶対にこういう風に感じ取らねばならないといったルールはありません。ワークショップでは参考までに私なりのやり方をご紹介していますが、決して「こうじゃなくてはダメ」みたいな押し売りはしません。自分の五感のうち、最も敏感に反応する感覚に気づき、育てることが一番の早道になるのです。