明日香天翔の気脈診

人は一つの行動に対してより良い方法を考え、より合理的に対処する知恵を持っています。「こうするよりこうした方がいいじゃないか」と気づいたなら直ぐにそのアイデアを取り入れ行動に活かすことが出来ます。

しかし、今までの生き方や歩んできた道に見切りをつけて終止符を打ち、新しい生き方をスタートすることに対しては臆病だし否定的なんです。「そんな冒険を犯したくない」とか「せっかく今まで築いてきた実績をそう簡単に手放せない」といった言い分があるのかもしれません。

今朝の気脈メッセージは「最後まで同じ道を歩み続けることに価値を見出せなくなったのなら、異なる道を歩んでみることだ」と語っています。

自分が決めた道は歯を食いしばってでも最後まで歩み続けるべきだという考え方が正しいように感じますが、じっくり考えてみるとどうも不自然に思えます。結婚した相手とは何があっても最後まで添い遂げることが正しいように思えますが、性格や価値観が全く合わなくなってしまった相手とその先残された大切な人生を共にするのはやはり不自然な気がします。

この方向に向かうのが正しいとしっかり頭で理解し前向きに取り組もうと心に決めたものの、いつまでも行動意欲が湧き上がらず前進できない時があります。身体の調子が悪いのではないなら、きっとそのプランはあなたに合っていなかったのです。

今朝の気脈メッセージは「特に目的を定めなくても、人は着々と自分の人生の目的に向かっていることがある」と語っています。目的を決めスケジュールに沿って進んで行くことが悪いわけじゃないんだけど、間違った目的に向かって進むことは出来るだけ避けたいものです。

自分がどうしたいのかと言う思いを大切にしたいんだけど、それが一体何なのかがぼんやりとしていて分からない場合があります。そうした時は心も軽く思わず身体が動き出すような場面に遭遇する必要があります。

ただ待っているだけではそれはやってこない。だとすれば、短い期間でもいいから興味を持ったことに対して片っ端から体験してみることをおススメします。自分に合わないモノは長続きしないし志半ばで挫折することになるでしょう。挫折の体験は貴重な財産になります。

自分に合わないモノを順番に削除していったなら、いつの日かきっと自分にぴったりの方向に巡り合うことになります。

普段の自分の思いとは裏腹に心惹かれる方向に目が向かいそうです。でもその方向に真っすぐに歩み寄ることに対してはためらいが起こります。一歩進んでは引きかえし、またもう一度一歩進んでは引き返すといった煮え切らない状態となるでしょう。

しかし、やがて抑えが効かず突き進む場面が訪れます。もうそうなったなら、もうそれ以上自分を制止したりしないで自分に正直に自然に振舞ってよいのではないでしょうか。


行動が報われることになるのかどうかは不明ですが、進み行く過程で感性の働きに変化が起こるそうです。人生の喜びに目覚めるってことなのかもしれませんが、パソコンやスマホに例えて言うならシステムのバージョンアップが起こるのです。

バージョンアップのプログラムは未解凍のまま私たちのハートに既にセットされていて、いくつかの要件を満たした時に自動的に解凍が起こり感性の働きがバージョンアップするのです。

おそらく今まで反応しなかった受信機能が稼働を開始し反応し始めるはずです。自分の価値観に変化も現れることでしょう。今まで何度も目にしていたものに対して突然「美しい！」と感動することもあれば、今まで関心があったモノに心が反応しなくなることもあるかもしれません。

しかしより自分らしい自分を生きる為にもバージョンアップされた新しい感性の働きはどうしても不可欠なのです。とは言え、全ての人の感性の働きがもれなく新しいバージョンに移行出来る訳ではありません。日常の手入れを怠りハートが錆びついてしまっている人には何も起こらないのです。

今までまるで土に埋もれたように日の目を見ることも無かったテーマや価値観も両手で拾い上げ全体を覆っていた土や汚れを払い除けると、思いの他輝いて見えることになります。周りに評価する人も現れ始め、あたらめて今まで日の目を見ることが無かったテーマや価値観を眺めてみますと、長い間放置などしないでもっと大切にすべきものであったことに気付きます。

ここまでが今朝私に届いたビジョンです。ホントはもう少し長いんだけど説明がややこしくなるので短くまとめてみました。

今まで表に出すことの無かったあなたの価値観やテーマにもう一度目を向ける時が来たようです。また、あなたの心の内側に眠っていて全く気づくことさえなかった価値観やアイデアに対しても同様に考えてみてください。

今までは目立つことも無く意識しなかったけれど、ひょっとして、これから大切な意味を持つ可能性があります。だとするなら、「どうせこんなのダメに決まってる」などと早々と結論を出してしまわないことです。生涯大して変わることは無いだろうと思っていたあなたの生き方が大きく変わるかもしれません。

赤いカーテンの前にある深紅のバラの花はほとんど目立つことも無いでしょうし、大して心惹かれることも無かったかもしれない。しかし背後のカーテンの色が突然純白に変わったなら、同じ深紅のバラの花が驚くほど鮮明に目に飛び込んでくるはずです。

スピリチュアルやジャンルの本に「手放しなさい」というフレーズがよく登場します。万国共通のテーマなのでしょうね。執着を手放す、感情を手放す、欲望を手放す、思い込みを手放すなどが思い浮かびます。そうしたものを手放せばいいのは分かるが、現実問題としてそう簡単には行きません。手放そうとすればするほど余計に強く握りしめてしまうといった現象が起こりやすくなります。

悲しくて悲しくて泣きたくなくても涙がポロポロと流れ出てしまう時、そばにいる誰かから「泣くな！」と言われたとしましょう。ほんの少しの時間だけなら泣くのを辛抱できるかもしれないけど、悲しみが消え去ることはありません。悲しみの真っただ中にいる時、心に広がる深い悲しみを簡単に手放すなんて出来なくて当然なのです。

でも、もしも人目も気にせず三日三晩泣いて泣いて泣き尽くしたとしましょう。涙は枯れ果て声も出ない。胸のあたりからとどめなく湧き上がっていたあの悲しみのエネルギーが急速に薄れてしまっていることに気付きます。もう泣こうとしても泣けないのです。

そうなると人は勝手なもので、自分が動き出さないでいる理由や言い訳を考え始めるんです。「急いで動き出したからって、きちんと成果を出せなきゃ動く意味なんて無いんだ。」「的外れな行動をするくらいなら、何もせずじっとしている方がいいに決まってる」などと、いかにももっともらしい答えが出てきます。心当たりはありませんか？

今朝の気脈メッセージは「難しく考えずに、先ず動き出してごらん」と語りかけています。腰を上げ動き出す為のもっともらしい理由なんて要らない。「そろそろ動き始めようと思ったから、立ち上がって2〜3歩前進してみた」でいいのです。

いざ動き始めると身体の気のめぐりに変化が訪れます。自分を取り巻く周りの景色が変化し始めます。すると「よし、もうしばらく前進してみようじゃないか」と気持ちも切り替わるんです。

今朝の気脈メッセージは「自由に動けるうちに動いておく方がいい」と語っています。このメッセージを裏読みするなら「自分の居場所や活躍の場を移動したいとか立場や役割を変更したいという切実な状況になってからでは遅い。その時あなたは現実に縛り付けられ身動きができなくなっているだろう」となります。

自由に動けるとか、自由に変更が出来る内が花なんですよね。でも多くの意場合、「焦らなくても自由に動けるし変更だってできる。何も急いで今動かなくていいじゃないか」と思ってしまい結局何もしないでいるのです。

ウィリアムレーネンさんの海外でのイベントに参加しようかどうか迷う時があります。でもその時「その気になればいつでも行ける」と言う思いが心のどこかにあるのかもしれません。だから「また次の機会にしよう」という結論になった人もいたことでしょう。でもひょっとして次の機会はやってこないかもしれない。

何かと出くわす機会があり、心の中にときめきや情熱を感じた時、みなさんはどうしますか？なりふり構わず駆け寄っていきますか？それとも「今いくらときめいたとしても、そんな思いはいつまでも続かないんだ。ふん、バカらしい。最初から何も感じなかったことにしておこう」と自分の心に蓋をしてしまうでしょうか？

物事は移ろいます。自分の心だって変化していって当然。あんなに大好きだった食べ物が最近は全く食べたいとは思わないという経験もあるかと思います。人に対する思いも移ろいます。寝ても覚めても心から消えることの無かったあの人のことが、今ではただの煩わしい存在でしかないと気持ちが大きく変化した人もいることでしょう。

だったら最初から心を抑え気味にして、見て見ぬふりをしてでも何もしない方がよかったのでしょうか？いいえ、例え短い期間であっても自分の心が熱くときめいたなら、その事実はしっかりと認めるべきです。

ペットを飼いたいが、いずれペットが死んでお別れしなきゃならない日が来るのが辛いから飼わないという人が居ます。気持ちは分かる気がします。いくら美しい生け花を買ってもしばらくしたらすぐに枯れてしまうから花は飾らないという人もいるかもしれない。

でも人の命だって終わりがあるんです。せっかく自分の与えられた一度きりの人生。輝けるうちは輝いて生きて行くのがいいと思いませんか？もしも大好きなった人との愛が短い期間でお終いになったとしても、その短い期間を思い残すことが無いほどに完全燃焼してみてはどうでしょう。

興味を持ち、寝る時間も惜しんで取り組むことの出来る大好きなテーマに出合えた人は幸せです。いつかは心が冷めて止めてしまうことになるかもしれないけど、本気で取り組めるうちは情熱を持って全力投球すべきです。

私は40歳くらいの時、気のエネルギーに興味を持ちました。何もわからないし、何も出来なかったけど「何だか面白そう！」と心惹かれたんです。心惹かれるままに全力で打ち込み今だ飽きることなくその情熱は継続しています。これは「気の世界」が想像をはるかに超えるほど奥深過ぎて飽きてしまう暇など全くなかったからです。

もし飽きてしまって短い期間で気持ちが冷めた時はそれでいいのではありませんか？心がときめいている時が幸せの時なんです。短い期間だったけど楽しかったと受け止めることが出来たなら100点！ときめきが起こるのはチャンスの時なんだと全力でアプローチしてみるべきです。

二つの選択肢があった場合、いずれか一つを選ばなくてはならないと思っています。当然選ばれなかったもう一つは没となる運命。しかし、それは自分が勝手にそう思っているだけ。今朝の気脈メッセージは「二つのうちの一つを選んでもいいが、もう一つは排除せずそのまま残しておきなさい」と語っています。

風向きが変わることになり、残していたもう一つの輝きが増すことになるのだそうです。そうなれば、没にしてしまいそうだった残りの一つが起死回生の本命に返り咲くことになるらしい。

スポーツの大会で代表に選ばれていた選手が試合当日、突然参加できなくなるんだけど、もしもの時の為に補欠として同行していた選手が代役で出場し、予想外の好成績を残して見事に優勝するみたいなことが起こるのかもしれない。

心に決めていた本命の恋人との仲が急速に冷めてしまうことになったが、二番手だとばかり思っていた人が突然輝き始め、まさかの本命のパートナーになり互いに愛し合うことになるってことも起こるのでしょう。

今朝の気脈メッセージは「二つに分けて受け止めてごらん」と語っています。すべては二面性を持つのです。人に例えるなら、好きだと思うあの人にもイヤな側面があり、大嫌いだと持っているあの人にも良い人の部分があるのです。

好きな面ばかりが目に飛び込んでくると好感度は高まりますが、嫌いな面ばかりを見てしまうと最悪な人だと評価してしまうことになります。世に云う人間嫌いの人は、世の中の人たちのイヤな面ばかりを見て「人間なんてろくでもないやつばかりで大嫌いだ」と拒絶を起こしているのです。

二つに分けるというのは良い面と悪い面を右と左に引き離し、線引きして受け止めることです。「こういう長所がある反面、こうした欠点もある」みたいな感じでしょうか。

そしてそのいずれに対しても必要以上に評価しない事です。その人にはそんな側面があるという事実を認識するだけで、好きだとか嫌いだといった感情を一切重ねないことが大切です。慣れない内は難しだろうけど、根気よく続けると出来るようになる。すごく気持ちが楽になれますよ。

もし人のイヤな面を見ても、「あ、そ。」と思うだけでそこで何もかもお終いにする。その場面で気持ちを切り離すことが出来たなら、その後に自分の感情がイヤだとかムカつくなどと反応しなくなります。もし相手からイヤなことを言われても「ああ、この人はそういうタイプなんだ」と思うだけでお終いにしてしまう。その場所に居続ける理由がもう無いのならさっさとそこから離れてしまいましょう。

こんな話を聞くだけでは「ホントかなぁ」と半信半疑の人もいて当然です。でも、ネガティブなことにこだわり続ける自分の心の癖に、つくづく嫌気が差す時があります。「ああ、しんどい」「ああ、もうホントにバカらしい」と心の底からバカらしいと思ったなら迷わず実行の時！

ネガティブなことに反応しない自分になることで、信じられないくらいに楽になります。ホントにびっくりします。ぜひ試してみてください。

全てのことが秀でていなくてもいいのです。一つのことに焦点を当てましょう。その一つに徹底して関心を示しましょう。それが一つの技術なら徹底してその内容に没頭し、誰にも負けない技を身に付けましょう。一人の人が大好きになったのなら、徹底してその人を愛し抜きましょう。

何かに興味を感じたなら全力で目を向けます。そして「これだ！」と思ったなら全力で駆け寄るのです。そうなったならもう他のものには目が向かいません。一年の内に一回でいいからそんな場面を迎えてみたい。そういう生き方を実践するのも素敵だと思いませんか？

同じやるなら全身全霊で徹底的にやるのです。適当や手抜きは止めましょう。恋愛に於いてもそうです。本気ではなく適当に手抜きしながら形だけ「愛しています」と告げられてもうれしくも何ともないはず。そんな相手と愛し合う気持ちにもなれません。

同じやるなら、どんな小さなことでもいいからオンリーワンを目指すべきです。例えば、もしお掃除が好きなら「どんな汚れでもスッキリと落として見せます」と胸を張って言えるようになりましょう。その為にはあらゆる汚れと出会い、あれこれと工夫しながらキレイに落とす努力が必要となります。

大変なんだけど6カ月〜1年も本気で継続したならかなりのレベルを持つお掃除の達人になれる。そして2〜3年が経過したなら「私に落とせない汚れなどない！」と人前で胸を張って言えるオンリーワンにきっとなれます。

「私には才能も根気も無いしオンリーワンになんてなれないよ」と思った人もいたことでしょう。大好きなことに狙いを絞りましょう。そして人がやっていないローカルな方向に注目するのです。

今朝の気脈メッセージは「視線を自分の外側に向けることであなたは浮上する」です。自分の外側に意識をシフトするのは、大切な何かを見つける為ではなく、いつも自分ばかりを見ていないで、自分の全てをあなたの気持ちから完全に切り離してしまえってことなんです。

だから何かを見つけるのではなく、あなたの意識が中空へと浮上することが目的です。簡単に言うなら自分自身からの束縛から解放され身軽に自由になることなのです。

私が若い頃取り組んでいた瞑想では、静かに呼吸を繰り返しながら自分の内側を見つめることが多かった。自分の内側に生じる感覚や変化を感じ尽くし、心の奥底まで見て見て見つめ尽くすトレーニングを行いました。その瞑想法が間違っていたとは思っていません。

しかし多くの場合、自分の内側を見つめながら自分の思考（マインド）を見ているのです。思考を手放すつもりが思考に絡み合いがんじがらめになってしまっている。そうした試行錯誤のプロセスも予定通りなんだろうけど、いつまでもそこでとどまっていては本末転倒。

今朝のメッセージは「視線を自分の外側に向けよ」です。思考が渦巻く自分自身に背を向け、全く異なる方向に意識をシフトすることによって混沌とした状況から脱出を試みるのです。

「そうすることであなたは浮上する」　思考のエネルギーが渦巻く引力圏からの脱出が可能となり、何もののエネルギー的な影響を受けることなく中空に浮かんだ状態へと移行できるらしい。

ふと、頬杖を突きながらぼんやりと部屋の窓の外を眺めている少女の姿を連想しました。最初は外の世界に自分の夢や空想を関連付けてぼんやりと過ごしているかもしれない。しかしある瞬間、少女の意識が外の世界のエネルギーと同化するんです。同化とは混ざり合って一体となることです。

そうなりますと、今まで自分を支配していた自分の意識や思考から切り離れてしまうのかもしれない。宇宙空間で遊泳している宇宙飛行士みたいな感じでしょうか。きっと、地球のことや日常生活のことも雑多なことは何もかも頭から消え去り360度の広がる宇宙空間と一体化した自分がその瞬間にいるだけみたいな感じなのでしょう。